あなたへ

いかがお過ごしですか?

わたしは家に居るのが好きなので構いませんが、生活が揺らいでいるのは、大きな不安ですね。


企画に参加してくださる絵描きさんからメールが来て、果たして今の状況とヒロシマに共通点はあるのだろうか、と。表現者が新しく表現すべきものは、「今」との接点なのではないかと思って探しているのだが何だろう? そんな問いかけがありました。


月のきれいな夜でした。

わたしはしばらく考えてから、答えになっていない返信をしました。


まぁそれどころじゃないでしょうになぁ

と今、ヒロシマのひとは言ってくれる気がする、と。被爆者のやさしさは、いつも春みたいにやわらかで切ないのだと。


そして、ふとそれが、ほんとうにあなたに知ってほしいことに思えました。「今」のヒロシマです。


6月の千駄木空間での展示会は、取り止めます。わたしにとって、これはひとつの企画/Projectで、過程が大切で、やめるという判断もまた、そのひとつです。

作品を出品してくださる方にとっては展示会が本番に違いないのですが、わたしにとっては企画のなかのひとつ、大事なひとつひとつなのです。



いつかの春、大きな願いが断ち切られ、絶望したことがありました。すべてが真っ暗になりました。それだけ希望が大きかったのです。

核を無くすなんて大それたことへ向かっている今は、わかっている分、暗くもなりません。


ですので、ただやり方を変えようと思います。

6月からホームページで作品を発表していくと同時に、様々な方にお願いして、一点一点、ばらばらに、様々な場所に、作品を置いてもらおうと考えています。本屋さん、美容院、喫茶店…

置いてくれそうなお店をご存知でしたら、ぜひ教えてください。

展示会は来年春に延期し、そこですべての作品を集結させます。いかがでしょうか?


長くなりました。

しばらくはこうして言葉を交わすのを楽しみましょう。またお便りします。


では、どうかおからだお気をつけて。


シホ

saji.hiroshimawords@gmail.com

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