hiroshima note わたしがちいさかったときに
この本を見つけたとき母が
「ばあちゃん(母の母)が買うてくれたんよ」
と教えてくれました。わたしがこの本を取り出すと、今でも母は同じことを言います。
祖母の家の古い本棚からこの本を抜き出したのは、タイトルがひらがなだったからでしょうし、何よりそこに、いわさきちひろの絵があったからです。この作品では「岩崎ちひろ 画」とあります。
「被爆者」はみんな年配のひとたちだと思っていたわたしのまえに現れた、幼い言葉たち。それでいて、丁寧な日本語。
作文を集めた『原爆の子』、詩を集めた『原子雲の下より』から抜粋された、子どもたちの手記です。
わたしは兄が大好きでしたから、兄妹の話を特に大事に読んだ気がします。
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