むっつめ Lost in Time from POCHI
shiho
Black Rainがこころに染みて息ができない
でもここでは わたしにしか雨は降らないらしいのだ
言いたいことも言わないで
何も変えられないまま
ここにわたしという人間が居ることに
ヒロシマのひとが気付かないでいてくれたらいいと願うわたしを
どうか
許さないでください
× POCHI
本気で音楽をやめようとおもっていた時期がありました
音楽をやめたら東京にいる意味はないので
とは言えども帰郷しても居心地が悪いので
そうなったら当時は
生きることもやめようとおもっていた時期がありました
音楽も仕事も恋愛も人生どん詰まりの初冬
秋葉原の大衆居酒屋にて
当時の友人たちに細やかな誕生祝いをしてもらったとき
生きることもやめようとしていた自分の誕生祝いだなんて
なんだか非道く惨めで恥ずかしくて情けなくて
歌いたいことも歌わないで
何も変えられないまま
ここにちっぽけな自分という人間が居ることに
夢や希望を持って音楽やっていたはずのもうひとりの自分が
気付かないでいてくれたらいいと願う自分が情けなくて
生きることをやめるのをやめる代わりに
音楽をやめるのをやめる代わりに
そうしてイントロのメロディーが出てきた後は
全てがかたちになるまであまり時間を必要としませんでした
Lost in Time
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